「デルヴォー画集」
リブロポート
バーバラ・エマーソン/著
監修・翻訳:巌谷国士
刊行:1987年12月
表紙:「洞窟のなかの女」1936年
版形:箱あり、30×25.5センチ、279ページ
|
原書は1985年にオランダ、フォン・メルカトール社で刊行。この最初のフランス語版を底本に全訳。
デルヴォーの代表的作品を年代順に整理して、作風の変遷やモチーフについて解説、単なる画集ではなく評伝ともいえる。油彩、水彩、デッサン、版画、写真など作品図版は約300点に及ぶが、一部モノクロがあり、作品原題タイトルが記載されていないのが難。またこれだけの体裁でありながら、巻末に文献リストや略年譜がないのも至極残念。
定価15000円であるが、古書店やオークションでたまに見かけるが高値であろう。○リブロポート:発行元「トレヴィル」発売元「リブロポート」という形で贅沢な仕上がりで定評のある美術書を刊行していたセゾングループの出版社。1998年解散。
復刊ドットコム:リブロポート復刊特集ページ
内容:
●「夢のしるしのもとに」デルヴォーの巻頭文あり
○第一章「幼年期の風景」、第二章「青年芸術家」、第三章「表現主義の方へ」、第四章「長い思索の後に」、第五章「シュルレアリストたちちちもに」、第六章「不安な町−戦争中のブリュッセル」、第七章「解放」、第八章「夕べの列車」、第九章「海が近い」、第十章「シュルレアリスム」、第十一章「ポール・デルヴォーの流儀」、第十二章「ポール・デルヴォーの世界」
第十章ではマグリットの作品もいくつか掲載、対比されて論じてある。
◎書誌 ◎原注
|